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夏、ガラガラ蛇の季節・・・ [動物ER日記]

6月21日火曜日、今までちょっとまだ肌寒かった気候が、いきなり30度を越す真夏の暑さになりました。
午後5時にピット・ブルの子供がガラガラ蛇に後ろ右足を噛まれて連れてこられました。

南カリフォルニアには約6種類、私の住む北ロスアンジェルス郡にはその中の約2種類のガラガラヘビが生息しています。
ガラガラヘビはLA市内にはほとんどいませんが、ダウンタウンをちょっと離れるとすぐに山があるのがLAです。
そして野生動物が多数生息するのもLAです。
山でなくてもコヨーテ、スカンク、アライグマ、オポッサムは生息しています。
(スカンクとオポッサムはガラガラヘビへの免疫があって、噛まれても大丈夫!!!)

さてガラガラヘビに戻りましょう。
LA郡でもっとも多いのがパシフィック・ガラガラヘビ(Southern Pacific Rattlesnake/Crotalus viridis helleri)です。

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背中のマークが黒いことから「ブラック・ダイアモンドバック」とも呼ばれます。


少し北のモハビ砂漠にはモハビ・ガラガラヘビ(Mojave Rattlesnake/Crotalus scutulatus)が生息しています。

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写真だとわかりにくいかもしれませんが、薄いグリーンでとってもキレイな蛇です。


パシフィック・ガラガラヘビは「出血毒」という毒で、(マムシやハブなど)

「これは強力な消化酵素で細胞組織のたんぱく質が分解され、獲物を消化するのに役立つ。噛まれた際の症状としては患部に激痛と腫れが起こり、痛みが徐々に全身に広がっていく。そして皮下や内臓、古傷からの出血、腎機能障害、吐き気、血便、血尿等が起こる。二次的な被害として血管がダメージを受けることにより、急激な低血圧等も起こる。治療には血清が必要であるため、噛まれたら一刻も早く救急搬送してもらう必要がある。性質上、神経を麻痺させる神経毒に比べると死亡率は高くないものの、後遺症は出血毒のほうが重篤化することもある。組織が壊死することにより、手足の切断に至るケースも少なくない。」ウィキペディアより・・・

と、これは人間の場合。ほとんどの犬が人間より体重的に小さいので、生死にかかわる一大事です。
(私の病院では)必ず血清の副作用を考えて抗ヒスタミン剤を与え、血清を点滴によってすぐに与えます。
カテーテルをするときに少量の血液を採取して、食塩水とまぜ、顕微鏡で細胞を見ます。
もしガラガラヘビに噛まれていたら、破壊された細胞が見つかるからです。

このピットブルの子供の場合は後ろ足の指と指の間を噛まれていて、心臓からだいぶ離れていたのでひとまず安心でした。
しかし、病院に来たときには足の先だけが腫れていたのに、点滴をはじめるころにはもう腿まで腫れていました。

わたしの病院では6時がシフト交代の時間なのです。だから緊急シフトの私たちは4時から5時にかけて出勤し、昼間のシフトのテックたちは4時から6時にかけて終了です。
だからちょうど人手の足りないときに起こったガラガラヘビのケースでした。
手の空いていた先生がレーザー治療を腫れた足にすると、あれだけパンパンになっていた腿の腫れがあっという間に引いていました!

6時ごろ、「テック・グレイ」(緊急を要する事態。テック・ブルーだと呼吸をしてない事態。)というアナウンスがあり、(このピットブルも「テック・グレイ」のアナウンスでわたしが待合室まで走って行って、治療室まで運び込んだのでした。)「テック・グレイ」や「テック・ブルー」のアナウンスがあると、テックはすぐに待合室へ行くことになっています。スーパーバイザーがビーグルとミニ・ダックスフントを運んできました。
「What is it?(何なの?)」と聞くと「Snake Bite!(ガラガラヘビ!)」
「え~~~?2匹とも???」
「Yes!」

今までにいくつものガラガラヘビのケースを取り扱ってきましたが、1時間の間に3匹というのはみんな初めてでした!
そしてこのビーグルとミニ・ダックスはほとんどのケースにある、顔を噛まれたもの。
人間の場合は手足ですが、犬の場合は90パーセント顔です。鼻で匂いをかごうとするからです。

顔を噛まれると、顔が元の顔が判らなくなるほどパンパンに腫れます。目も開かなくなるほどです。
ビーグルもミニ・ダックスもすでに顔の腫れが始まっていました。
その上、ミニ・ダックスは嘔吐もしていて、ぐったりしています。
わたしはこの2匹を隣同士に治療テーブルの上において、スーパーバイザーがカテーテルを入れました。
すぐに血清の投与をはじめました。

治療室にとても心配したオーナーさんたちが連れてこられて、先生から説明を聞かされています。
若いカップルだったのですが、だんなさんはミニ・ダックスの姿を見て泣き出しています。
先生は正直に「毎年20近いガラガラヘビのケースを見ていますが、そのうちの約1~2匹は助けられません。その動物が小さければ、小さいほど助からない確立が高くなります。特にミニ・ダックスはすでに嘔吐をしており、とても弱っています。わたしたちは全力をつくしますが、一応覚悟はしておいてください。」・・・

そしてこのミニ・ダックスは次の日の朝早く息を引き取りました。
ピットブルとビーグルは順調に回復し、数日後無事に退院しました。

毎夏、多くのガラガラヘビのケースを取り扱っています。
それだけ私たち人間がガラガラヘビの生息地へ進入しているということです。
ガラガラヘビは通常おとなしく、ねずみ、とかげ、小鳥などが主な主食です。
自分より大きな動物が近づくと、しっぽのがらがらを鳴らし警告します。
「こないで~~~!!!」と叫んでいるのです。
だからこの警告を聞いたら、反対方向へゆっくりと行けば安全です。
人間が噛まれる第一の原因は「捕まえようとして噛まれる。」です。

犬が噛まれる第一の原因は「興味心」・・・かな?
「あれ?これなんだろう?なんでガラガラ鳴ってるの?」
ガラガラヘビの必死の警告が伝わらない~~~。
ちなみにラブラドールがよく噛まれています・・・

ガラガラヘビの警告の伝わらない犬たちにも防止対策はあります。
まずは「ガラガラヘビ教育クラス」
爬虫類のエキスパートが犬のトレーニングをして、ガラガラヘビに近づかないようにトレーニングします。

それから「ガラガラヘビ予防注射」!
毒を防ぐというわけではなく、毒の回りを遅らせるのです。
だからすぐに血清投与を行えば大丈夫、というわけです。

この血清も高いんです。$1=¥100計算だと7万円です・・・
血清だけでです。だから治療&入院の合計で20万は軽くいきます・・・

ビーグルとミニ・ダックスは裏庭で噛まれたそうです・・・
もう一匹飼っているミニ・ダックスをビーグルの再検診のときに一緒に連れてきて、予防注射をさせていました。

ピットブルのオーナーさんは予防策の質問をしてきたので、ガラガラヘビ教育クラスのカードを渡しました。

オーナーさんたちはガラガラヘビのことを憎まないで、これからの予防に力を入れてくれたので嬉しく思いました。だって一緒に共存していかないといけないんだもんね・・・

ちなみにもう一種のガラガラヘビ、モハビ・ガラガラヘビですが神経毒をもっていて(コブラやウミヘビなど)

「即効性で神経の放電を塞ぐことで、麻痺やしびれ、呼吸や心臓の停止、ひいては死に至る。こうして獲物の動きを止めた後に捕食することができる。中にはタイパンのように、出血毒を持つものもいるが、それでも主成分は神経毒である。人がかまれた場合、小動物よりは効き目は遅いが、出血毒を持つクサリヘビ科に噛まれた場合に比べると早いので、速やかに医療機関に連絡し、救急搬送してもらうこと。なお、この毒は成分が蛋白質で構成されている事から「そのまま口にしても単に養分として体内に吸収されてしまい害はない」ともされているが、口腔内や上部消化管にキズや出血性の潰瘍を生じていた場合、毒素が体内に取り込まれる場合があり、毒を口で吸い出す際は注意が必要である。」ウィキペディアより・・・

最近では出血毒を持つパシフィック・ガラガラヘビと繁殖して「出血毒&神経毒」を持つスーパー・ガラガラヘビも出てきたんです・・・大汗

わたしの病院ではまだモハビ・ガラガラヘビのケースは見ていませんが、モハビのほうが数倍危ないといわれています。

昔、むかぁ~し、真夏の暑い40度の夜にモハビ砂漠へモハビ・ガラガラヘビを見にいきました。
もちろん爬虫類のエキスパートの友達とです。
夕方に出かけて、途中でサソリを見つけては車を止めたり。
何匹もモハビ・ガラガラヘビを見ることができました。
大抵道の真ん中に横たわって、アスファルトの熱を吸収しているのです。
でもそんなことをしてたら車に轢かれちゃうよ!!!
だからエキスパートの友達が蛇を扱う先にフックのついた鉄の棒で、「優しく」道路の反対側に移してあげました。

一緒の野生動物のボランティアをしていた仲間の4人(一人はフルタイムのトレーナー)で行ったのですが、とても楽しい時間でした。

さて最後に・・・ 数年前の話ですが、郵送会社のお兄さんが荷物を届けたところ、なんとガラガラヘビがお兄さんに飛び掛るところでした。お兄さん大ピンチ!それを見た勇敢飼い犬くん、お兄さんとガラガラヘビの間に入りお兄さんの代わりに噛まれてしまいました。誰も家にいなかったので、お兄さんこの勇敢君を抱えてわたしの病院へ連れてきました。普通はオーナーさんの許可がなければ治療はできないのですが、この勇敢君を助けるためにすぐに血清投与を始め、無事この勇敢君の命をとりとめたのでした!

すっごい良い話でしょ?

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チビ太くん大病? [動物ER日記]

なんと今回はわたしのペット、犬のチビ太くんのおはなしです。

チビ太は約5年前にわたしの働いている動物救急病院へ、道端でウロウロしているのを保健所に保護されて連れて来られました。
びっこをひいていたので多分車に轢かれた、ということでレントゲンをとってみたらみごとに骨盤と大たい骨が骨折していました。
しかし折れているほうの足に重心をかけて立っていたりしたので、ケージで安静にしていれば手術の必要は無い、とのことだったので保健所から私が引き取りました。
引き取ったころは約5キロで、ボーダーコリーを思いっきり小さくしたようでした。
現在は約8キロです。

当時のチビは私以外の人に対してとても凶暴でした。
きっとわたしのことは命の恩人だと思ったのかもしれません。
しかし他の人にはうなる、吠える、で全く寄せ付けません。
もちろん野良犬で去勢もまだだったこともありました。
3ヶ月後に骨折が完治したらすぐにジャクソン先生に去勢手術をお願いして、その後トレーニングが始まりました。週一回、10週間のコースでロットワイラー、ジャーマン・シェパード、マスティフ等の大型犬の数多くいるコースでした。

初日、一番小さなチビは他の犬たちに対してうなりまくっていて、トレーナーがマズル(口輪)をしなかったら車に戻しなさいといわれたほどでした・・・汗
トレーナーとのトレーニングは週一ですが、家でも毎日最低30分のトレーニングでした。
家の近所の子供の多い公園でトレーニングをしたり、友達の飼っている割と大人しい犬たちに紹介して、社交性を身につけさせました。
そして数週間後にはまるで見違えるようなフレンドリーな犬になりました。
その頃のヘッド・テクニシャンにはチビの凶暴性について安楽死を薦められたほどだったんです。
病院のみんなも、「あれがあのチビ太???」とびっくりするほどでした。

その当時チビ太は約一歳未満のまだ子犬だったので他のことも大変でした。
ルームメイトのくつはかじる、家具もかじる、家の中でマーキング(おしっこ)をする!
マーキングはまだするので(トレーナーにも相談をしたのですが、野良のころマーキングをするくせがすでについてしまっているし、わたしが仕事柄一日中家にいて指導をするのがむずかしいため)、家の中にいるときは大抵おむつをさせています。
それに家にはルームメイトの老犬ブラウニーと全部で8匹のネコがいるので、自分の匂いをつけたがるのでしょう。
昼間はブラウニーと一緒に裏庭に出していますが、夜はコヨーテがいるので2匹とも家の中へ入れて、チビは私の部屋で寝かせています。

そんなチビを引き取ったのが、もう5年前の4月のことです・・・

チビは最初の骨折以外には別に何も大きな問題もなく健康な毎日を送っていました。
が、2月のある日、前足の親指の爪が折れていたので、一緒に仕事場へ連れて行きました。
12月には何度か吐いていたので、そのときも仕事場へ連れて行き、先生に診てもらいましたが吐き気止めをもらったくらいでした。
今回ハワイ出身の日系人のK先生に診てもらったところ、彼女が一応心音も聴こうね、と言って胸に聴診器をあてて、「あれ?チビ太君息荒い?」と聞かれて、「え?全然。」
なんととても大きな心雑音がするとのこと!!!
え?一ヶ月前には無かったのに・・・
それも心雑音はレベルが1から6まであるのですが、なんとレベル4!
1ヶ月前は0だったのにぃ~~~
先生が聴診器で聴かせてくれたところ、なんとものすごく大きな音で洗濯機のようでした。

チビの骨折していたときお世話になったジャクソン先生に、「チビにレベル4の心雑音がみつかったんです。一ヶ月前には無かったのに・・・」と伝えたところ、「小さい犬にはよくあることだから、大丈夫よ。」と言ってくれたのですが、後ろからK先生が、「でもね、小さい犬によくある左側じゃあなくて右側なのよ。」
そしてジャクソン先生、「あら・・・」
わたし、「え?それってどういうこと?」

小型犬、チワワなどによくあるのですが、左側の僧帽弁{そうぼうべん}がちゃんと閉まらずに、肺静脈から送られてきた酸素たっぷりの血液が心臓の中で混ざってしまうことなのです。それによってもっと酸素を体中に送らないといけないことになり、小さな心臓はがんばりすぎてしまいます。それによって心臓の周りに水分が溜まってしまい咳が出ます。
犬の咳が止まらないときにはこのような心臓病のおそれもありますので、すぐにでもかかりつけの獣医さんに診てもらいましょう。

さて、うちのチビの場合ですが、左じゃないということは右、三尖弁{さんせんべん}の問題です。
右の心臓には左から酸素たっぷりの血液を体中に送ったあとの、酸素が無い血液が戻ってきます。
それをまたこの右側から肺へ送って、今度はまた肺から左側へと送り込まれます。そして左側からまた体中へ酸素を送ります。
左側に比べて右側の心雑音は非常にまれ、ということ・・・
レントゲンをとってみると全く正常。
わたしは、「え~~~???一体何が原因~~~???」とパニくってしまいました。

K先生とジャクソン先生は何でもないかもしれないけれど、エコー(超音波検査)をS先生にしてもらおうよ、とアドバイスしてくれました。
S先生はじゃあ明日朝8時にチビを連れていらっしゃい、と言ってくれました。
その夜に心臓の超音波検査のためにチビの右側と左側の胸の側面の毛をバリカンで剃っておきました。

朝8時に行くとS先生が、「じゃあ後で電話をするから、チビを置いていって。」とのこと・・・
わたしは一緒に超音波検査のアシストをするつもりだったので(今までもなんども彼女のアシストをしていたので)「チビは今は良い子だけれども他の人に任せると大人しくしているか不安だから、わたしが付いていたい。」と伝えて他の日に変えてもらいました。

そして翌週の朝8時。S先生は丁寧に一時間ほどかけて超音波検査をしてくださいました。
音だけを聴くとものすごく大きいのですが、実際に超音波検査でみてみると、ほんの少しの血液が逆流しているだけでした。
だから治療は無し。お薬も無し。念のために6ヶ月後にまた超音波検査をしてみましょう、とのことでした。

結局は「無害性雑音」だったようです。健康な心臓にもよくある心雑音だったのでした・・・
そしてこの一時間もかかった超音波検査のお値段は・・・なんと$0 でした!!!
一応少しの社員割引はあると思っていましたが、まさかタダとは・・・
S先生が、あなたはよくがんばってくれている素晴らしいテックだし、チビも良い子だし、これはわたしの練習にもなったから費用はいらないわ、と言ってくれたのです・・・
思わず涙がこぼれてしまいました。

こんなにみんなに愛されているチビタン、これからも健康でいてね!!!

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写真協力: りくちん


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日本人とペットの安楽死 [動物ER日記]

ちょっと今回はシリアス(いつもシリアスですが・・・)でディープです・・・


これは去年のことですが、夜のERシフトで仕事場へ行くと とても激しい発作を起こしている犬がいました。
いくつかの重病を患っているうえ、脾臓に腫瘍(ガンの疑いが強い)があるらしく、血糖値をコントロールするインシュリンをつくりまくって、血糖値がものすごく低くなっているため、激しい発作を何度も起こしていたのです。

テリアのミックスの6キロほどの犬の名前は「鉄」くん。なんどか家の病院に来たことがあります。
鉄ちゃんはもう15歳。先生は手術は高齢と重病のため勧められないし、発作を起こすたびにブドウ糖などを点滴注射してもおさまらないし、なにもしてあげれなくてただただ苦しんでいるのをみているだけだったのです。
こういうもうなにをしても痛みを抑えられない場合は安楽死をすすめるのですが オーナーさんがそれだけは しないでくれ、といわれたそうで 発作のたびに苦しんでケージをかみながら くちのなかを血だらけにしている鉄ちゃんを、なすすべも無くみている私はとても辛かったんです。

それでオーナーさんに日本語で話してみたらきっとわかってくれるとおもい、(英語があまりわかっていなかった、と先生がいっていたので)先生に相談してみたら、もうなにもできないのだからだめもとでやってみよう、とOKしてくれました。そして電話でどれだけ鉄ちゃんが苦しんでいるか、もう薬のきかない状態にまでなっていること、を説明しました。 そうしたらオーナーさんは涙ながらに承諾してくれて、病院へこれから来てくれるとのこと・・・

日本人のオーナーさんのなかには、「安楽死だけはさせたくない!」とおっしゃる方がたくさんいます。
それか「最後は家で逝かせてあげたい。」と退院させる。

「安楽死だけはさせたくない!」というのには、自分が殺してしまうから・・・という考えがあるのでしょうか?
もちろん、健康であって「自分の都合」で安楽死、というケースはうちの病院ではお断りしています。
それは保健所へ行ってください、とお願いしています。
鉄ちゃんのようにどうにもならない場合、手術をしてもどうなるかわからない場合、などには安楽死という方法もあります、と先生が説明しています。

「最後は家で逝かせてあげたい。」これは患者さんの容態が安定であればお家へ帰らせています。
しかし急変したのならばすぐにまた連れてくるか、長いお付き合いのオーナーさんであれば、先生がそちらのお宅まで行って安楽死を行います。

呼吸困難の場合はお家へ帰らせるのを強く反対します。どうしても、という場合はAgainst Medical Advice (医師の助言[忠告・指示]に反して[従わずに])の書類に署名してもらってからお家へ帰らせています。
というのも絶対に苦しむのがわかっているからです・・・

鉄ちゃんのオーナーさんは立ち会わせてもらえないと思い込んでいらっしゃいました。
それで「安楽死には立ち会わせてもらえない」と考えているオーナーさんもいるんだ、と気がつきました。
私は反対に勧めているのです。
特に犬の場合、意識がはっきりしている子達はオーナーさんを探すんです・・・
理由があって立ち会えなかったとは思うのですが、オーナーさんを探す犬をみると余計にかわいそうで辛いです。

安楽死とは、大量の手術用麻酔で心臓を止めるのです。
アメリカでは「Put to sleep」と呼んでいます。(医療用語では「Euthanasia」です。)
まず、少量の麻酔で眠らせて、それから心臓を止める麻酔薬を注入します。
だから本当に眠っている間に天国へいってしまうんです。
それまでとても苦しがっていた子達が最初の麻酔で、あっという間にものすごく楽になるのがよくわかります。
オーナーさんが立ち会わない場合は、最後の麻酔のときに体を撫でてあげながら何度も「いい子だね。」を繰り返して言います。
もちろん毎回涙ボロボロになっちゃってます。
今書いてる間もボロボロです・・・

オーナーさんが立ち会った際に本当に安らかに逝ったペットをみて、「こんなに安らかなものなんだね。私の家族は病院で痛み止めも効かなくなって、苦しんで、苦しみぬいて死んだんだよ。どうして人間にも使えないんだろうか・・・」とおっしゃってらっしゃいました。

私の元彼、アメリカ人、元動物園獣医、は犬を何匹もレスキューして家で飼っていました。近所では馬を飼っているところもあって、庭はとても広かったんです。出会った頃は8頭の犬がいました。そして私と付き合うまでは、自分で彼なりの安楽死をしていたのです。なんと猟銃で撃って逝かせていたのです。それを最初聞いたときには「えええええええ~~~~~??????この子達にはそんなことさせない~~~~~!!!!」とひっくり返るほどびっくりしました。彼としては針で血管をさがすより、銃だとあっという間だ、とのことでした・・・

彼が一番最初にレスキューした犬、ウィルマは彼より私になついていた子で、具合がとても悪くなってしまいました。16歳だったということもあって、彼はもう「時期」だといいました。でも私が帰ってくると、喜んで出迎えてくれたし、私の車に乗って一緒に出かけようとしていたので、私にはその「時期」だとは思えませんでした。
しかし、それから食べ物を食べなくなって、無理やり食べさせると嘔吐してしまい、体はやせぎすになってしまいました。そして脳腫瘍だったのですが、その兆候が出てきました。部屋のコーナーに頭を垂れてずっと立っている、庭をぐるぐると同じところだけを歩く、全く違うウィルマになってしまいました。たった2週間でのことです。そのときには私も「時期」だと、はっきり確信できました。でも頭ではわかっていてもとても辛い決心でした。だけれどもこれ以上良くならないのはよくわかっているし、食べようともしないで、立ち上がるのもやっとのウィルマ。「尊厳」をもっているうちに逝かせてあげなくては、と知り合いの獣医さんに家へきてもらって安楽死させました。

辛いのは逝かせるときもそうですが、逝ってしまった後の方でした。病気のため薬をたくさん飲んでいたウィルマ。餌をあげるのも大変でした。ウィルマがいなくなって初めての犬たちの餌の準備の簡単なこと!このときにはもっと大泣きをしてしまいました。

鉄ちゃんの安楽死の数日後にオーナーさんが私を訪ねていらっしゃいました。
ひとつは私が紹介した動物霊園へ鉄ちゃんを連れて行くときに病院から毛布を借りたのでそれを持ってきたのと、ふたつめは私に日本の風鈴を下さったのです。
「この風鈴が鳴ったら鉄ちゃんがありがとう、って言ってると思ってください。本当にありがとうございました。鉄ちゃんをあれ以上苦しませなくて本当に良かったです。丁寧にご説明して下さって、感謝しています。」
泣かないようにするのに精一杯でした。ドアを閉めた後、涙がダァ~~~とでてしまい、止まらなかったです。

この記事を書くのに何ヶ月もかかってしまいました。
泣いてしまって、頭がこんがらがってきちゃったんです。
でも大事なことだから、とがんばりました。
これはあくまで「私」の感じるアメリカでの安楽死です。
私が今まで接してきたのは、こちらに住んでいる日本人の方達でした。
その体験を書いたのですが、実際の日本でのことはわかりません。
もし間違っていたらごめんなさい・・・

そして「時期」ですが、食べなくなっても、立ち上がれなくなっても治療で良くなることもあります。
何をしても変化がない場合、「目」で語ってくれます。絶対にわかります。そしてわかろうとしてあげて下さい。
それから周りに(獣医さんも含む)「もう逝かせてあげれば?」といわれても、あなたに対してポジティブな反応のある限りは「まだ生きたい!」って言っているんです。もちろんものすごく苦しんでいる場合は違いますが・・・
中には感覚が麻痺してしまって、ペットが苦しんでいるのをオーナーさんの脳が拒否してしまっていて、全く気付かない場合もあります。

遂に(?)元彼になった猪八戒はその良い例でした。彼は口腔顎顔面外科医でありながら、ペットがどんなにやせ細っても、呼吸ができなくなって酸素のケージに入れっぱなしになっても、ガンの末期で立ち上がれなくなって「目」で訴えても全く気付かないのです・・・私はそのたびにペットの代わりに「尊厳」が全くなくならないうちに、とがんばってあげてきました。でも、何匹かは手遅れで病院で入院中に死んでしまいました。このネコ達は全て15歳以上で、いくつかの病気を併発していました。だからいつ死んでしまってもおかしくはなかったんです。でも
医者のくせにdenial(《心理学》否認{ひにん}◆受け入れ難い状況を認めようとしない防衛機制。)のかたまりの彼には「生きて」さえいればよかったようです・・・
そしてペットが死んでしまったのを病院と先生のせいにするんです・・・

人それぞれですが、人間がペットの生死を決められるのです。自然にポックリと逝ければ一番良いのでしょうが、動物の場合は痛みを最後まで隠し通すことができます。痛みだすと手遅れなこともあります。
それから看病する人自信の健康が悪くなってしまっても困りますし・・・
あ~、とても難しい問題ですね・・・

シェイマス




タグ:安楽死
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とても忙しかった日曜日・・・ [動物ER日記]

あ~~~、この日曜日はとっても忙しかったです・・・

私の働く病院では、夜の緊急(ER)のシフトは私たちVeterinary Technician (ヴェット・テック)が3人に、先生が一人なんです。
だから電話もとるし、受付で治療費の清算するし、お薬も持たせるし、もちろん応急処置、手術となんでもありなんです。

昼間は、3人の先生がアポを診て、もう1人の先生が専門の手術(整形外科など)をして、受付が4人、テックが8人ほど常時います。すごい違いですよね・・・

患者さんが立て続けに入ってきたときには、triage〈フランス語〉〔緊急治療室などにおける〕トリアージ、重症度判定検査)で、重病の患者さんから先生に診てもらいます。
中には呼吸困難、多量出血、もあるので、呼吸困難にはすぐに酸素マスクをさせたり、猫の場合は酸素のケージへ入れ、出血には包帯で止血などの応急処置を私たちの判断で迅速にします。

日本ではどうなのか詳しくは知りませんが、こちらではテックがほとんどの処置を先生の指示に従い行います。
採血、カテーテル、レントゲン、皮下、筋肉、静脈注射、そして入院患者の治療などなど・・・
常時、入院患者はいるのでやることはたくさんあるんです。ほとんどの患者さんたちは、手術をした後なので体温、呼吸、心拍のチェックが必要です。

この日は胃捻転を起こし、その手術後で入院していたチャウ・ミックスのチャックくんが5日ほどいました。
(犬の胃捻転は、はっきりとした原因は不明なのですが、胸が厚くてウエストの細い、ドーベルマン、グレートデン、そして秋田犬、小型ではダックスフントにみられます。私が経験した一番小さな犬はビーグルでした。
特徴は吐いているのに何も出ない、食事に手をつけない、お腹がふくれている、が主です。すぐにレントゲンをとって胃が風船のように真ん丸くなっていると、胃捻転です。これは命にかかわる病気なので、すぐに先生に診てもらう必要があります。)

そして先生の診断は出血性胃腸炎だけれども、けいれんを起こしているダックスフント。
万年肺炎のラブラドール・ミックス、お年寄りのタイリー。
原因不明の痛みで動けない若いブルドッグ。
それから軽度の入院患者が何匹かいました。

とまあ、入院患者の治療だけでもちょっと難しいのに、この日のシフトは私と余り経験の無い二人のテック。
こんなときに限って忙しい・・・

犬に噛まれて右目が飛び出してしまったチワワ。家族3人で連れてきていたのですが、車のシートのしたから出てこない。(小さなペットは必ずキャリアーに入れましょう。)ティーンエイジャーの息子が「ママ~、早く捕まえてよぉ~。気持ち悪いよぉ~~!!!」と泣き叫ぶ・・・だったら見えないところにいけばいいのに、車の中に入ってきてまた叫ぶ・・・ちょっとおデブなムスメも動かないで邪魔・・・
切れかけていたわたしは「みんなが興奮すると、余計怖がって出てこないから、ここは落ち着きましょうね!」
そうです、オーナーさんのお世話のほうが大変なことが多々あり・・・

全然犬のことに無知なオーナーさんの妊娠中のチワワ。
痙攣をおこしたので大騒ぎで家族全員で連れて来た。
これは栄養不足かな?と何を食べさせているか聞いてみると、妊娠中ならばとくに栄養価の高い食べ物を食べさせなければいけないのに、普段と全く同じでその餌もオスが全て食べてしまい、この子はガリガリにやせている・・・それじゃあ痙攣をおこすのは当たり前だよぉ・・・かわいそう・・・
そして歯もヘドロのような歯垢がいっぱい。まだ乳歯も残っていたし・・・
超音波検査で赤ちゃんがまだ生きているか、心臓をチェック。3匹は動いていたけれど4匹めが不確か。
血液検査によると高度の感染症。もしかしたら赤ちゃんが死んでいるかもしれないから、それを取り出さないとこのチワワも危険な状態。一度家に連れて帰ってそれから検討する、とのこと。
きっと、もう少し安めな病院へ連れて行くんだろうなぁ・・・私の病院は最善をつくすようにしているので、ちょっとお高めなんです。

あといくつかの軽度のケースが来た。
私は妊娠中のチワワの血液検査をラボでやっていると、出血性胃腸炎のダックスフントが呼吸不全!!!
すぐに心臓マッサージ、気管内チューブで酸素を送り、心臓を動かす薬も投与。
しばらくがんばったのだけれども蘇生はむりでした。
元気な患者さんが手術中に呼吸不全になるのと違い、もう体が弱ってしまっている患者さんへの蘇生はとても難しいのです。蘇生してもまたすぐに呼吸不全、心不全の繰り返し・・・
緊急病院での辛いところです・・・


そして先生がチワワの目の手術を始めようとしている11時30分ごろ、瀕死の状態の子犬が連れ込まれてきた。血便があったからパルボっぽい。歯茎は真っ白になっちゃっていてド貧血、体は氷のように冷たい。
それから子犬は血糖値が低いと痙攣を起こすので、採血をしようとして足の血管を捜したけど脱水症で血管が浮き出ない。血糖値だけでも、と耳を針でさしたけど、血も出ない・・・
やっとのことで首から採血。血糖値は20!平均は70~90だから低すぎ!
ブドウ糖を同じ首から静脈注射した。そうするとちょっと動いたんだけど、いきなり呼吸不全!!!
また心臓マッサージ、気管内チューブで酸素を送り、心臓を動かす薬投与。
そうすると、まず心臓が脈を打ち始めて、そのうち自分で呼吸もし始めた!
しかしこのパピーは子犬の予防接種をひとつもうけてもいなくて、パルボの確率は高い。
そしてオーナーさんはこの治療も支払えない状態・・・
安楽死、ということになりました。
せっかく蘇生させて、自分の力で呼吸もしていたので悲しかったけれど、これからパルボで苦しむよりは次に生まれてくるときは元気で、ちゃんと面倒をみてくれる人のところに行こうね!と天国へ送ってあげました。

え?もう真夜中過ぎてるの?え?これから目の手術だよね・・・?
二人のテックは時間通りに帰宅させて、夜勤のテックのブレンダと手術の準備。
ブレンダは経験30年のベテラン。それにとっても動物のことをケアしているので、職場での私の一番の仲良しです。

眼球突出症はパグ、シーズー、チワワなどの目がもうすでに半分飛び出ている犬種に多いです。
だからこういう子を治療のために抑えるときには、余り頭に圧力をかけると目が飛び出しちゃうそうです。

今回の手術では、
1)まず、目を眼窩に押し戻してから一時的に目がまたでないように縫う。
2)摘出する。
だったのですが、目が戻らないよぉ~~~!!!
OK, 第2のプラン、まずまぶたを縫って目の腫れが引いてから眼窩に押し戻す。
または今摘出。どっちにしますか?と聞く為に電話をかけたけどオーナーさんが出ない~~~!!!
ちょっとぉ~、あんたのベイビー(犬の名前)なんですけどぉ・・・
あんなに心配して、みんなで泣き叫んでたでしょ~~~???
寝てないで電話に出てよぉ~~~汗・・・
で、手術の真っ最中だし、先生が「縫って目の腫れが引いてから眼窩に押し戻す。」を仕方がないのではじめようとすると、オーナーさんから電話が・・・ホッ・・・
結局「縫って目の腫れが引いてから眼窩に押し戻す。」をチョイス。

もうこの時点で2時。ブレンダが「明日仕事でしょ?」
「・・・えっと、もう今朝です。はい、9時から・・・」で、帰宅。
家についたらもう3時でした・・・
今ネットでみてる「ロスト シーズン5」の続きをみようかなぁ~、と思ったけどやめました。
やめて正解。このロストって「えっ???」って毎回終わるし、ちょっと時空をとびすぎで、こんがらがる・・・
余計眠れなくなる・・・

次の日のHolistic病院では、先週のようなおぞましいハプニングもなく、少し早く帰してもらえました。
そしてロストの続きをみたのでしたぁ~~~

おしまい。




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すっごいサイアクな日・・・ [動物ER日記]

今日はとってもサイアクでした・・・
昨日の日曜日はお休みで、近所のスーザンのところに午後の3時ごろに遊びにいって、二人とも何をするでもなく、ウダウダしてたらあっという間に夜の9時・・・
そして家へ帰ってMaruko姫ご推薦の「The Lost Symbol」を深夜まで読んで寝ました。

今日の朝はとっても仕事に行きたくなかった・・・
だってもっと本が読みたかったんだもん・・・
でもがんばって起きてHolistic の病院へ・・・

ダルメーションが2匹も来ていたので、早速ハワイの赤いサンデイのことを話して笑いをとった。
と、ここまでは順調だったのだが、2匹のシーズーが予防接種で来た。
はい、簡単、簡単、体重チェックと体温を計って正常なら注射して終わり・・・のはずが、
最初のシーズーが、暴れる、暴れる・・・
もう一人の看護士が抱っこしてるんだけど、おしりが動いてなかなか体温計をおしりに入れられない・・・
(はい、人間のように耳の体温計もありますが、犬やネコの種類によって耳の外耳道のカタチが大分違うので正確ではないのです。それでおしりから体温を計ります。人間の赤ちゃんもそうらしいですね。)
最初は「ワハハ~、動くターゲットォ~。」とかって冗談も言ってたんです。
す、すると突然おしりから何かがピュッと飛んできた!
「え?」って右によけたけど、左の眼の中になんと「Anal gland fluid」(肛門腺液)が入っちゃったのぉ~~~。

みなさんは肛門腺液(私たちはアナル・グランド・ジュースと呼んでいます)のことを知っていますか?
犬やネコはおしりの穴の中、左右に小さな袋があって、そこに肛門腺液が溜まるのです。
野生動物はウンチをするときに、このジュースをかけて縄張りを示すんです。
あと、興奮したときや恐怖を感じたときにも排泄します。
犬やネコがおしりのニオイをかいでいるのは、本当は肛門腺液をチェックしているんです。
一匹、一匹違うらしいのです。

で、この肛門腺液ってとっても臭いんだよぉ~~~!!!
肛門腺液の王様がスカンクです。
フェレットもちょっとニオイますよね。
しかし、犬やネコのようなペットは中には肛門腺液をうまく排泄できなくて、おしりをカーペットとかにスリスリしてしまいます。この時点でグルーマーか病院で処置してもらいましょう。
中には自分でやるオーナーさんもいますが、肛門腺液の排泄は簡単ですがちょっとコツがいります。
これをそのままにしておくと、膿瘍になり、もっとひどくなると穴が開いてしまいます。
こうなると手術になってしまいます。

で、そんな臭いものが眼の中入っちゃったんだよぉ~~~!!!
この時点では、眼もしみなかったし、ニオイもしなかった。
「げぇ~、アナル・ジュースが眼に入っちゃったよぉ~~~!!!」って言ったら、その犬を抱っこしていた子が
「げぇ~~~、早く洗い流しなぁ~~~!!!」
トイレでまず、眼を水で洗い、せっけんで顔を洗いはじめたら、ニオウ、ニオウ!!!
や、やばぁ~~~。もしかして髪の毛?
で、石鹸で髪の毛も洗い、それでもまだニオウ!
え?どこ?で、もう一回顔と髪の毛を洗ってもまだニオウゥ~~~。
そうしたらユニフォームのスクラブだと気がついた。
すぐにそれを洗濯機にほうりこんだ・・・
なんかマシになった気がする・・・

それから元の場所へ戻ってみると、やっとその犬の注射が終わったところ。
なんと私にひっかけたあと、もっと、もっとそこらじゅうにひっかけまくってたらしい・・・

今日はこの後夜救急病院で仕事だったので、家へ帰って速攻シャワーを浴びました。

りくちん、お宅のシーズー犬のラッキーくんはこのように動物病院のスタッフに迷惑かけていないよね・・・?



追記: うん、これはひどかったけど、もっとひどいめにあった人達を知っている。
なんとこのアナル・ジュースが口の中に入っちゃったんだよぉ~~~。
きゃあああああ~~~!!!
これってもうホラー映画です・・・
はい、人並みの精神じゃあやっていけない職業ですッ!!!
(っていばるかッ?)

えっと、これからちょくちょくと「体験談」書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
(まず、第一回のインパクトはOKかな?)



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