Declaw [動物]
シェイマスです。
ジェニー先生のブログでもお話したDeclawについて ご説明したいと思います。
Declawとは直訳すると 爪を取る。そのせいでみなさん「爪だけ」を取るものと思いがちですが 実際は指の第一関節を切り落とすという手術なのです。やり方は主に３つあって、
１：爪きりで切り落とす。
２：手術用のメスで切り落とす。
３：レーザー光線で切り落とす。
もちろん麻酔にかけて行います。レーザー光線で行うと出血も痛みも少なく、早く回復できるとのことですが 結局は指を切り落とすことにかわりはありません。
指を切り落とすことによって 骨と腱、そして神経も切られてしまいます。猫を飼ってらっしゃる方はご存知だと思いますが 猫は手を開いたり閉じたりするのがとても重要なのです。グルーミングをしたり、トイレの砂をかいたり、爪をとぐとき、など。それが腱をきられるとその動きができなくなる場合もあるのです。
猫を飼っている２５％以上のオーナーさんがこの処置を行っています。２００３年のＬＡのアンケートによると そのうちの７５％のケースは病院側からどういうものかという説明もなく、避妊・去勢手術のときに一緒にやりましょう、と勧められての結果。「爪を取る」という響きはそんなに悪いものではありませんからね。中には利益がもっと欲しいがため、Declawのほうも一緒にするなら Declawはお安くしますよ、とまでするところも・・・
さてこうして「爪を取られた」猫ちゃんたちは大丈夫なのでしょうか？まず、手術そのものがとても痛いものなのに ２００２年のアンケートでは４４％の獣医さんは痛み止めを与えなかったそうです・・・これはヒドイ・・・
「爪を取られた」猫たちは噛み付くことが多くなる。ラスベガスのショーに出ていたホワイト・タイガーが全くその例です。大抵は引っかくふりをした警告をだすのですが 爪がないことを知っている彼らは噛み付きます。それでそのトラは警告も無しにいきなりトレーナーの首に噛み付き 重症を負わせました。
犬の噛み傷の方が危ないようですが 犬のは引き裂いた噛み傷です。猫の場合は歯が針のように鋭く とても深くまで入ってしまうのです。猫はグルーミングを頻繁にしていますから 口の中は私達の体の中に入ってきてほしくない ばい菌がいっぱいいます。私の働いている動物病院では猫に噛まれたら どんなに小さな傷でもすぐに病院へ行かされます。小さな噛み傷で入院してしまうこともあるからです。
それから「爪を取られた」猫ちゃんたちは手が痛いので トイレの砂を使うのを嫌がり、してはいけないとこでしてしまいます。私の彼はそういう猫を保健所から引き取ってきました。猫缶の入っていた箱を置いておくとその中でしてくれます。もちろん、そうでない場合もありますが、そこはペットを飼っていたら絶対にあることなので 私達は怒らずに掃除をしています。
それから「爪を取られた」がため、少し気がおかしくなってしまう子達もいます。ストレスもすごいと思います。ストレスによって病気もしやすくなってしまいます。
私が思うに、猫と爪とはパッケージです。爪があってこそ、猫だと思います。もし爪が長ければ頻繁に切ってあげる。爪とぎを使わせる。爪の上にはめるキャップもあります。
しかし、人間の子供と違ってペットは所有物なので オーナーさんがどうしてもDeclawを希望するのなら 誰にも止められません。ただ 「爪を永久に取って」しまう前にDeclawがどういうものか、と少しでも予備知識があれば・・・とここに載せてみました。
猫を飼ってらっしゃる方、一度ゆっくりどうして猫を飼っているのかを考えてみて下さい。猫が人間に飼われるようになったのは ネズミ退治をしてくれたから。それでとても助けてくれた、と思います。今はそんなに ネズミ退治は必要ではないかもしれませんが それをしていなかったのなら 猫はペットになっていませんでした。犬ほど忠誠心がない、とも人間が猫の家来、ともいわれますが そこがかわいかったりします。人間の身勝手で痛い目、苦しい目にはあわせたくないものです。
ずっと犬派だった私。それは猫と住んだことがなかったら・・・住んでみると、それも７匹もいっぺんに！猫ってすばらしいな、って思います。いつも学ばされることばっかりです。
もちろん、犬も大好きですよッ！猫と暮らし始めたおかげで 仕事場でも猫の扱い方がよく解るようになりました。それまでは怒った猫ほど怖いものは無かったです。面白いもので こっちが慣れてくると 猫達もそれが分かるのか、どんなに凶暴な猫でも 私には色々させてくれるのです。気持ちは伝わります！
それから「絶対に猫好きの男なんかと付き合わないッ！！！」って言い切ってた私・・・あれ？今の彼７匹も猫をレスキューして家で飼ってて・・・ はい、私も成長しましたッ・・・
英語ですがジェニー先生のDeclaw のサイトに興味のある方は こちらへどうぞ
http://www.pawproject.com/
こんなに長くなってしまったのに読んで下さって 本当にどうもありがとうございました・・・
ジェニー先生のブログでもお話したDeclawについて ご説明したいと思います。
Declawとは直訳すると 爪を取る。そのせいでみなさん「爪だけ」を取るものと思いがちですが 実際は指の第一関節を切り落とすという手術なのです。やり方は主に３つあって、
１：爪きりで切り落とす。
２：手術用のメスで切り落とす。
３：レーザー光線で切り落とす。
もちろん麻酔にかけて行います。レーザー光線で行うと出血も痛みも少なく、早く回復できるとのことですが 結局は指を切り落とすことにかわりはありません。
指を切り落とすことによって 骨と腱、そして神経も切られてしまいます。猫を飼ってらっしゃる方はご存知だと思いますが 猫は手を開いたり閉じたりするのがとても重要なのです。グルーミングをしたり、トイレの砂をかいたり、爪をとぐとき、など。それが腱をきられるとその動きができなくなる場合もあるのです。
猫を飼っている２５％以上のオーナーさんがこの処置を行っています。２００３年のＬＡのアンケートによると そのうちの７５％のケースは病院側からどういうものかという説明もなく、避妊・去勢手術のときに一緒にやりましょう、と勧められての結果。「爪を取る」という響きはそんなに悪いものではありませんからね。中には利益がもっと欲しいがため、Declawのほうも一緒にするなら Declawはお安くしますよ、とまでするところも・・・
さてこうして「爪を取られた」猫ちゃんたちは大丈夫なのでしょうか？まず、手術そのものがとても痛いものなのに ２００２年のアンケートでは４４％の獣医さんは痛み止めを与えなかったそうです・・・これはヒドイ・・・
「爪を取られた」猫たちは噛み付くことが多くなる。ラスベガスのショーに出ていたホワイト・タイガーが全くその例です。大抵は引っかくふりをした警告をだすのですが 爪がないことを知っている彼らは噛み付きます。それでそのトラは警告も無しにいきなりトレーナーの首に噛み付き 重症を負わせました。
犬の噛み傷の方が危ないようですが 犬のは引き裂いた噛み傷です。猫の場合は歯が針のように鋭く とても深くまで入ってしまうのです。猫はグルーミングを頻繁にしていますから 口の中は私達の体の中に入ってきてほしくない ばい菌がいっぱいいます。私の働いている動物病院では猫に噛まれたら どんなに小さな傷でもすぐに病院へ行かされます。小さな噛み傷で入院してしまうこともあるからです。
それから「爪を取られた」猫ちゃんたちは手が痛いので トイレの砂を使うのを嫌がり、してはいけないとこでしてしまいます。私の彼はそういう猫を保健所から引き取ってきました。猫缶の入っていた箱を置いておくとその中でしてくれます。もちろん、そうでない場合もありますが、そこはペットを飼っていたら絶対にあることなので 私達は怒らずに掃除をしています。
それから「爪を取られた」がため、少し気がおかしくなってしまう子達もいます。ストレスもすごいと思います。ストレスによって病気もしやすくなってしまいます。
私が思うに、猫と爪とはパッケージです。爪があってこそ、猫だと思います。もし爪が長ければ頻繁に切ってあげる。爪とぎを使わせる。爪の上にはめるキャップもあります。
しかし、人間の子供と違ってペットは所有物なので オーナーさんがどうしてもDeclawを希望するのなら 誰にも止められません。ただ 「爪を永久に取って」しまう前にDeclawがどういうものか、と少しでも予備知識があれば・・・とここに載せてみました。
猫を飼ってらっしゃる方、一度ゆっくりどうして猫を飼っているのかを考えてみて下さい。猫が人間に飼われるようになったのは ネズミ退治をしてくれたから。それでとても助けてくれた、と思います。今はそんなに ネズミ退治は必要ではないかもしれませんが それをしていなかったのなら 猫はペットになっていませんでした。犬ほど忠誠心がない、とも人間が猫の家来、ともいわれますが そこがかわいかったりします。人間の身勝手で痛い目、苦しい目にはあわせたくないものです。
ずっと犬派だった私。それは猫と住んだことがなかったら・・・住んでみると、それも７匹もいっぺんに！猫ってすばらしいな、って思います。いつも学ばされることばっかりです。
もちろん、犬も大好きですよッ！猫と暮らし始めたおかげで 仕事場でも猫の扱い方がよく解るようになりました。それまでは怒った猫ほど怖いものは無かったです。面白いもので こっちが慣れてくると 猫達もそれが分かるのか、どんなに凶暴な猫でも 私には色々させてくれるのです。気持ちは伝わります！
それから「絶対に猫好きの男なんかと付き合わないッ！！！」って言い切ってた私・・・あれ？今の彼７匹も猫をレスキューして家で飼ってて・・・ はい、私も成長しましたッ・・・
英語ですがジェニー先生のDeclaw のサイトに興味のある方は こちらへどうぞ
http://www.pawproject.com/
こんなに長くなってしまったのに読んで下さって 本当にどうもありがとうございました・・・
2008-11-27 11:08
nice!(0)
コメント(4)
トラックバック(0)
QRコード
JCちゃん シェイマスちゃん ブログ開設 おめでとうございます！
少し遅れましたが、やっとココに辿りつくことができました！
ここで 思う存分 言いたいこと 書きまくってくださいね！
アメリカのあとを追う日本です。そちらのいろいろな事情 教えてくださいねKennyさんも 言われたように、いろんな言葉で ひっ掛るように タグをつけられたら、 多くの通行人の人が立ち止まって 寄り道してくれることでしょう。
多くの人に見てもらいたいですよね！
by Marsha (2008-11-27 19:31)
Marshaさぁ～ん、おいで下さってどうもありがとうございました・・・とっても嬉しいです。JC君と一緒にがんばります！
これからもよろしくお願いしますッ！
by シェイマス (2008-11-27 19:43)
declaw…そんなことが行われていたんですね…。
私のブログのほうでもコメント書いたけど、家で飼っていたミニチュアシュナウザーのドンくんは、シッポを切られてしまっていたの。きっと痛かったに違いない…。人間の勝手な都合で気安くそんなことしちゃ可哀そうですよね…。心が痛いです…。
by tomomiffy (2008-11-28 00:44)
tomomiffyさん、私も自然のままのしっぽや耳の方がカワイイと思います。ドンくんのしっぽですが、大抵は生後３日で尻尾を切るので きっとその時は痛かっただろうけれど 多分忘れてちゃったことだと思うよ～。それにドンくんは愛情の思い出しかきっとないはず・・・それに私のSeamus君と今はハッピーにしてるんだから、大丈夫だよ～！優しいね、tomomiffyさんは・・・
by シェイマス (2008-11-28 02:12)